カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

オファーペーパー&どんでん返し

いよいよオファーペーパーが来ました。エンジ会社です。面接の感触は完ぺき。前職の給料も言ってあったのでどの位上がるか期待してました。

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ところが、メールを開けると給料は前職の年収を3割下回り、有給は2週間のみ。しかも、有給を取ることはできるが給料からその分を差し引くとのこと。まあエンジ会社はオイル会社よりも給料が低いのは聞いてましたが、これは明らかに私が無職だから足元を見たのか、こちらを舐めたのでしょう。この段階となっては変な言い回しはしても仕方ないので、年収が自分の希望額と大きな乖離があるため断ると連絡入れました。その後オファーを上げてきましたが、有給分を給料から差し引くなどとてもせこいやり方で、こういう人たちとは価値観を共有できないと思い再度断りました。良い勉強の機会となりました。Job Huntingに関しては、私はオファーペーパーを見るまでは何も信じません。

 

幸運にも、その後すぐに来たのが電力会社。オファーは前職より2割ほど上げてくれてます。ただ、私の第一希望はオイル会社でした。オファーの有効期限の最後まで待ったのですがオイル会社からは音沙汰なしだったため、この電力会社のオファーペーパーにサインして返答しました。

 

この電力会社には色々とびっくりさせられました。会社に入っているジムはどの時間帯も常に人で一杯、午後2時半を回るころから人がぽつぽつと消えていきます。そう、帰っちゃうのです。入社したての私は自分のValueを見せないといけないと思い、一週間後でいいよと言われた仕事を二日で片付け、夜中に上司に送りました。そうしたところ翌朝上司に呼び出され、この会社はQuality of Lifeを大事にしている会社だからそんなに頑張らなくていいんだよと逆に窘められました。また、ある日の会議で、皆んな有給が沢山あるんだから、使いこなせなかったら毎週金曜日を休みにすればよいと上司が提案してました。電力会社、まあどこの国に行っても似てます(笑)

 

この電力会社、カルガリーダウンタウンから離れたところにあるのですが、摩天楼のように見えるオイル会社のビル群を眺め、確かに楽で給料もらえる仕事だけど、俺の人生こんなところでゴールになってしまうのかなと思うととても悲しくなりました。

 

この電力会社に入社して丁度一週間後の月曜日、会社で個人メールをチェックしてると、何と面接していたオイル会社からReference List提出の依頼が舞い込みました。早速投資銀行のおじさんに連絡しスタンバイしてもらい、とんとん拍子でオファーペーパーが届きました。当初のオファーペーパーはコントラクト(正社員のフルタイムに対し、期間限定で必要であれば期間を延長する雇用形態)、給料は悪くなかったのですがここが気になりました。そこで前職でお世話になった方々に相談したところ、駄目もとで交渉してはとの助言を頂き、このオイル会社に会いに行きました。既に電力会社でフルタイムで働いていること、この条件ではオファーを受けられない事伝えました。そうしたところ、即決でフルタイム且つ給料と休暇の大幅アップでオファーをくれ、私はその場でサインをしました。日本人的には、そんなことなら最初からと思うのですが、そこは何事も交渉のオイル業界です。オイル会社に行かない理由は完全に無くなりました。

 

そこで悩んだのが電力会社にどう切り出すか、入社して一週間、研修も沢山受けさせてもらいました。一週間後に退社することを上司や同僚に伝えると、その条件なら仕方ない、Good Luckと拍子抜けするくらい簡単に話が進みました。

 

カナダ人、何事もクールというか、お金次第という事なのか、仕事はお金を稼ぐ手段という割り切りなのか、周りを混乱させたのは私なのに、私が一番理解に苦しんだ一週間でした。

 

次回は、カナダでの就職活動について、私なりの考察を述べたいと思います。