カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

MBAはどこでとるのが良いのか?

今回は、MBAはどこでとるのが良いのかについて書きたいと思います。勿論これの答えは、その人の状況や目的によって違うのは当然ですが、海外就職するという目的のために絞って、例えばここカナダで就職するためにはという具体例で書きたいと思います。

 

結論から言えば、就職する地元の有名大学でMBAを取得すべきだと思います。

 

最近の就職のトレンドは過去の記事でも書きましたが、LinkedInがネットワーク構築のために大きな役割を果たしています。LinkedInから空いているポジションの情報をつかみます。空きポジションはIndeedでも構いません。その後Applicationを提出し、その会社で且つ提出したポジションと近い仕事をしている人や、出来ればHiring ManagerをLinkedInで見つけ出し、その人に個人的にアクセスし、Shortlistされるように働きかけます。ただ、私のように日本育ち、MBAはイギリスという場合、ここカルガリーでのネットワークは、前会社のネットワークに限られます。従って、私の大半のネットワークは前社に人たち、もしくは前社で働いた人が別の会社に移った先に限られます。現在のように、オイル業界が大不況の時、オイル業界の人はやはりオイル業界で動く場合がほとんどですから、私のネットワークをポートフォリオに例えると、オイル上流業界に固まっています。しかし、このオイル不況の中、私はエネルギー関連ということで、電力、パイプライン会社などのUtility系と呼ばれるところで仕事を探そうと思っていますが、そこで私はあまりネットワークを持っていません。私がMBAを取得したエジンバラ大学卒という人たちもここカルガリーでもそこそこいますが、何故か弁護士が多くて私が目指す、戦略系や経営企画などには関わっていません。

 

そこで役に立つのが地元大学でのMBAです。例えば、ここカルガリーでもいくつかのMBAコースがありますが、まあまともなレベルといえば、カルガリー大学でのMBAでしょう。カルガリー大学のMBAというのは世界的にはあまり大したものではありません。また、大学の格としては、同じアルバータ州エドモントンというところにある、アルバータ大学のほうが上です。しかし、ここカルガリーに本社を置く会社で働く人がMBAを取るには、やはり地元のカルガリー大学に行く方が殆ど。

 

私の前社の同僚も、アメリカの有名大学やトロントのランキングのより高い大学でのMBAも考えていましたが、結局はカルガリー大学でのMBAを取りました。従って彼のネットワークは世界中にはほとんどありませんが、カルガリーの有名企業といわれる人たちと強いネットワークを持っています。勿論オイル会社だけではなく、パイプライン会社、電力、航空会社、肥料会社など多岐にわたっています。

 

皮肉なものです、ITの発達で世界は小さくなりましたが、LinkedInが主要なツールとなり、ネットワークというよりアナログなものがJob Huntingにはより重要となりました。個人的には、LinkedInを通してHiring Managerに到達し自分をShortlisitingしてもらうというやり方は裏口入学のようでフェアーなやり方だとは思いませんが、これが今のJob Huntingのここ北米でのやり方なので仕方ありません。

 

MBAは地元の有名大学で、これをお勧めします。