カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

出張報告(笑)

いやー、出張から帰ってきました。といっても2週間前ですが。

 

今回はオンタリオ州のHamiltonという町で鉄づくりのコースを受けて、北米や欧州のSteel会社の方々に会ってきました。今回はVirtualでなくPhysicalに出席してきました。コース自体は正直Virtualの方が話していることの字幕も出るしわかりやすいと思うのですが、まあネットワークという意味では確かに実際に出席するというのはいいですね。今回は月曜から金曜お昼までコースに出席してその後Hamiltonにある実際の製鉄所のツアーに参加してきました。

 

製鉄っていうのはなかなか大変ですね。オイルの現場も大変ですが、製鉄で働くというのはもっと大変かもしれません。頭が下がります。

 

でも鉄鋼業っていうのはビジネス構造的にもとても大変だと改めて思いました。鉄を作るコストの8割はRaw Material Costで、鉄鉱石や製鉄用石炭です。しかし、鉄鉱石や製鉄用石炭を供給するマイニング会社というのは私の会社も含めとても巨大でかつ会社の数は限られてます。また、鉄鋼会社のお客さんは自動車会社などで交渉はこのお客さんが握っています。従って、お客さんからぐりぐり絞られ、マイニング会社からも押され、なかなか収益がでずらいビジネス構造になっているように思います。

 

お金を儲けるって、頑張ればよいってことじゃないんですよね。

 

まあ、話は変わって、このHamiltonから週末はトロントに移動し、私のトロントオフィスに翌週顔を出しました。トロント、やっぱりすべてが高いですね。また、家の値段がトロントも高騰していて、トロントダウンタウンから30分の通勤圏内では家を買うとなると$1Millionではとても買えないようです。Quality of Lifeという意味ではトロントより私の住んでいるカルガリーのほうが圧倒的に良いと思うのですが、どうなんでしょうか。

 

これはトロントで観光で行ったCasa Loma。トロントは住むんじゃなくて観光でいいんじゃないかな。

 

まあ私の仕事は給料は恵まれていると思うのですが、さすがに不動産がこれだけ高いとなかなか生活はトロントだと厳しいと思います。カルガリーで良かったと思うのです。

 

皆さんも海外移住を考えるときには、国としてみるのも大事ですが、都市という単位でみることを忘れないでください。Quality of Lifeは同じカナダでも都市ごとに大きく異なります。まあ、Quality of Lifeの定義は人それぞれなので、自分に合った都市を選んでください。私の定義は、労働時間が短く、給料が高く、不動産を含めた物価が安く、それでいてそこそこの都市生活が出来て日本食材が手に入る、具体的には人口100万人くらい、日本でいうと仙台くらいのサイズの都市生活というところでしょうか。日本だと仙台などの都市になると給料レベルが東京と比べると低いですが、カルガリーは仙台くらいの大きさですが、平均所得はカナダの他都市を圧倒しています。

 

移住の際の参考にしてください。