カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

Job Interview (面接)

電話インタビューが終わると、次は Job Interview (面接)に呼ばれました。

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通信会社、エンジニアリング会社、電力会社、コンサルティング会社、及びオイル会社です。日本の会社だと人事部主導で採用は進みますが、カナダの企業はラインの方が主導で人事部はそれのサポート役です。それどころか、出てこないことも多々あります。従って、面接する人は将来私の上司になる人で、その人が私を採用したいかどうか、いくらの年収を払うのか、どのような条件で雇うのかを自分の裁量で決めます。

 

面接は学歴・職歴の説明、志望動機など一般的な話から始まり、コンピテンシー面接になる場合が多いです。コンピテンシー面接とは、リーダーシップ力、チームワーク力、問題解決能力など、その仕事が必要とする能力を、過去の事例を例に具体的にどのようにそれらの能力を発揮したのかを説明していきます。このコンピテンシー能力の面接は最近の流行らしく、どのように答えるのかその準備が大変ですが、ある意味質問が予測できるので、我々カナダ人でなくても対応しやすいかと思います。

 

競争相手は主にカナダ人になりますので、言葉とかコミュニケーション能力ではきっと勝てないと思いました。私はストーリーを作ってロジカルにそしてちょっと面白く話したりするのはかなり得意な方ですが、それでもカナダ人のエリートと彼らの舞台で真っ向勝負できると思うほど楽観的ではありません。従って、いくつかの作戦を考えました。

 

  • キーメッセージは3つ。1.数字に強い。2.マネジメント向け資料は一級品。3.トヨタの車のように丈夫で長持ち一生懸命働きます。全ての私の物語はこの3つに収束させます
  • 面接には過去に作った分析資料、プレゼン資料を持参し言葉だけでなくビジュアルに訴える。
  • スーツはコンサル時代のオーダーメイドの高いスーツで決め、見た目で白人エリートに負けない。

 

数字に強い人というのはカナダでも少ないと思い、日本の有名大学理工学部卒であること、またアジア人って数字に強いイメージでそのまま腑に落ちさせる。マネジメント資料というのは大概の方が苦手にしてると思いますが、戦略コンサル出身、MBAで押し、実際に資料を広げて見せる。実際に見せると相手の顔色が変わったのを覚えてます。トヨタのように丈夫で長持ち一生懸命、私はトヨタとは何の関係もありませんが、彼らの思い浮かべる日本人像と合致すると思い敢えてこの言葉を使いました。面接の後に、あのイギリスでMBAを取ったトヨタとか言ってた日本人かと思わせたら勝ちだと思いました。

 

この一生懸命働きますというこのドン臭いフレーズってカナダ人なかなか言わないと思います。しかし、上司からしてみれば、雇った部下が賢いのに一生懸命働くって強いコミットメントを感じて雇いたくなると私は思います。従って、必ずこの一生懸命頑張ります、西川きよし張りにアピールしました。

 

 

最後に見た目。これって僕はとっても大事だと思うんですよね。アジア人って白人と比べると悲しいかな見た目が貧弱なのでどうしても頼りない。そして何より格好悪い。従って、体鍛えて高いスーツでばっちり決めるのは特に大事かと思います。

 

そしてトドメは知り合いのカナダ人からの、面接官への猛プッシュ。長くなったのでこれは次回に。