カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

カナダの最新転職活動の仕方

ここでは私が身を持って体験しているカナダでの転職活動についてご紹介します。

 

さて、私がカナダで最初に仕事のオファーを得たのは2004年、イギリスでMBAを取ってイギリスでFaxやE-Mailを駆使して日系商社でオファーを貰いました。そして2011年にこの会社を辞めて、カナダのオイル会社からオファーを貰いました。このときは、ここカルガリーの景気は良かったので、そして私も若かったのもあり(といっても40歳超えてましたが)、エンジニアリング会社、電力会社、オイル会社からオファーを得ました。資格としては、MBA Holderというのが効いたのだと思います。仕事探しはかなりシンプルで、Indeed.caを使って仕事を探し、そこにResume & Cover Letterを送るというやり方です。まあ正面突破のやり方と言えますね。

 

でも、今のやり方はかなり変わりました。そして、景気は超悪い。MBA&Professional Engineer (P.Eng.)という、ここカナダでは強力なツートップを持ってしても、ここカルガリーではレイオフの嵐で人を雇うどころじゃありませんというマーケットなので苦労します。そして、Techの進化でLinkedInという仕事探しのSocial Mediaが出てきて、ネットワークを通じてしか仕事を得られないというような不思議な現象が起きています。具体的に言うと、レイオフされるとLinkedInを通じてJob Boardで公になっていない仕事を自分のネットワークをLinkedInでフル活用して見つけます。もしくは、Job Boardに仕事が出たら自分のネットワークを通してどこの部署の誰が上司かを探し当て、そこにアクセスある人を自分のネットワークから探し出し、面接前にコンタクトして自分の有利な方向に持っていきます。これが今のJob Huntingのやり方です。実際に、私がレイオフされてから2ヶ月、仕事を得たという人がボチボチと出てきました。今のような早い段階でこのExtremely TouchMarketで仕事を得ているのは、知り合いがいる人が殆どです。

 

皮肉なもんですよね、Techが発達してLinkedInができて、結局コネ採用が増える。何ができるかじゃなくて誰を知っているかで採用が決まる、米国のIvy Leagueのような名門大学でMBAを取るよりも、地元のカルガリー大学のMBAを取るほうが知り合いがここカルガリーに多くいて仕事を取りやすいという時代に逆行した事が起きています。

 

つまり、私のように非カナダ育ち、学位は日本、MBAはイギリスというような人間には不利な状況となります。私の武器は、過去10年のカナダオイル会社でのネットワークのみです。でも、これがここでの現実。きっと欧米社会での転職活動の現実と言えると思います。日本人は日本の会社にいときなさいということなのか、この壁は是非打ち破りたいと思います。だって正しいことではないですから。