カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

カナダ企業への就職活動開始

日系の商社には7年お世話になりました。この会社には私のカナダでの基盤を作ってもらっただけでなく、素晴らしい仲間とも出会えました。私のカナダ生活の原点です。さあ、Job Huntingの始まりです。

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カナダの就職活動ではネットワークがとても大事と聞いていたので、まずはこれまでお世話になった人だけでなく、カナダで面談などで出会った全ての方々全員にこの商社を退社したことを連絡し、仕事を探していることを伝えました。近所の方にも同様です。そして、レジュメを作成し、私の住むアルバータ州の雇用サービスセンターに行き英語のネイティブチェックを受け、ベースとなるレジュメを作成しました。

 

さてどこに出すべきか、カルガリーにある大手企業と呼ばれるところにはほぼ全てレジュメを送りました。それは、カナダの会社で自分の何が引っかかるのか自分では全く分からなかったから、そしてカルガリーってそもそもそんなに大企業が東京のように多数はないので。

 

自分のキャリアはメーカーで海外マーケティングベトナム研修と駐在、戦略コンサル、商社でオイル権益への投資と、何でもできそうでいて何も出来なさそう。専門家を求める欧米企業に対し日本企業はゼネラリストを育てるので、日本出身の方は私のように、まずはここが大きな壁となると思います。何が出来る人なのかがカナダの会社から見るとわからない。でも逆に考えれば、書きようによっては様々な会社に応募できるという事にもなります。

 

従って、ベースとなるレジュメはあるものの、応募条件ごとにレジュメをフルカスタマイズしました。Job Descriptionをプリントアウトし、キーワードとなる言葉を丸で囲み、その言葉を紙に纏め、どんなキャリアを求めてるのかを考えました。そして、そのキーワードを使いながら相手の求める人物像に出来るだけ近づけるよう自分のレジュメを練り直します。嘘はいけません。しかし、解釈を大きくすることはできます。一つのレジュメに半日はかけたでしょうか。

 

例えば希望年収が$100kだとします。この場合、私のレジュメには$100kの価値があることを証明しなければいけません。レジュメが2ページなら、1ページ$50k、半ページ約$25k、一つのパラグラフ $13kというところです。だから一つのレジュメには時間をかけました。また、シャイなんて贅沢な性格は持ち合わせては行けません。MBAはイギリスTop5のMBA、日本の大学は、日本のIvy Leagueの大学で日本の総理大臣を多数輩出する大学と、カナダ人でもわかるように書いてあげました。

 

出した会社は航空会社、通信会社、電力会社、オイル会社、石炭会社、パイプライン会社、エンジニアリング会社、投資銀行、銀行と多岐に亘ります。職種も、マーケティング、フィナンシャルアナリスト、M&Aアナリスト、戦略プランナー、エンジニアなどこれまた多岐に亘ります。要は、ちょっとでも自分の何かに引っかかればそれを手掛かりにレジュメを作りました。2か月の間に100社にはレジュメを送りました。

 

自分では反応があるのかないのか、あるとしてもどこから反応があるのか全く予測できませんでした。日本の会社から見て自分がどのくらいの市場価値があるのかはわかってましたが、カナダ企業から見て自分の何が売りでいくらで売れるのかはNo Ideaでした。

 

レジュメを送り始めて一か月半を超えたころからボチボチと電話がかかってくるようになり、簡単な電話インタビューが始まりました。かかってきた会社は通信会社の戦略担当、エンジ会社のこれまた戦略担当、電力会社のフィナンシャルアナリスト、戦略コンサル会社のM&Aアナリスト、オイル会社のM&A担当者など。レジュメを様々な業界、職種に送ったため、かかってきたのもぐちゃぐちゃでした。エンジニアは引っかかりませんでした、大学が理工学部ということだけですから(笑)。

 

電話インタビューでは、志望動機、キャリアの略歴、どのように会社に貢献できるか、前職の退社理由、現在のステータス、希望年収など、まあ大体同じようなことを聞かれました。電話がかかってきた際には出来るだけ嬉しそうな声を張り上げ、喜びを伝えました。すべての会社からの電話に、"This is exactly what I'm waiting for" と。アジア訛りの英語をしゃべるお勉強が出来そうな暗い移民という印象でなく、カナダで働くことに憧れて希望に溢れる移民がその会社で働くことを夢見て応募しているという印象を持ってもらい、自分を応援しようという風に持っていきたかったのです。そのかいあってか、電話インタビューで断れることは殆どありませんでした。

 

因みに、電話インタビューのタブーとして、決して電話で希望年収の数字を出しては行けません。相手はしつこく聞いて来ますが言ってはいけません。これは鉄則です。また、Job Huntingは仕事をしながら出来るものでは私はないと思います。これは完全にFull Time Jobとして全力で取り組むものだと私は思います。

 

面接は次回。