カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

ベネフィット

今回はベネフィットについて。

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ベネフィットと呼ばれるものには色々な形があります。休暇、保険、年金補助などが挙げられます。ただ、これらベネフィットは会社側から見ても完全にその人にかかわるコストで、給料の一部と言えます。従って、このベネフィットも会社と従業員との給料交渉の一部に入ります。景気が良い時は、給料はもう十分あるから休暇を増やせとか、今のように景気が悪くなると休暇や保険が減らされがちです。下記はオイル会社の一般例です。個別の企業、個別の社員を指すものです決してありません。あくまで一般論としてご参考にしてください。

 

1.休暇

バケーション      5週間 (その名の通り、バケーション用に使う休暇)

パーソナルデイオフ   2週間 (子供が風邪ひいたなどバケーション以外の休暇)

会社の定める休暇    1週間  クリスマス、夏のお祭り時に設定

病欠休暇        無制限 (病気、怪我で出社できないときに使う休暇?)

 

従って、8週間の休暇というイメージです。休暇はポジション、年齢と比例して大きくなります。

 

2.保険

カナダの保険制度は日本の診療報酬制度とよく似ています。州政府により運営されており、私の住んでいるアルバータ州では保険料無料、受診、手術全て無料になっています(税金で払ってるんですけどね)。これはアルバータ州民ならだれもが保有する保険なのですが、これでカバーしない保険、Extended Insuranceというのが会社から与えられます。州の保険は歯医者はカバーしないので、年2回のDental Cleaning/Polishingとか、神経治療、クラウン、歯並び矯正など。また、Prescription Cardというのが渡され、薬代は全額このカードでカバーされます。この他にも、マッサージ、フィジオ、カイロ、自然療法など上限がありますがカバーされます。また年間$1,000位がその他自由に使えるお金としてあります。その他、入院時の個室代などもこのExtendedでカバーされます。

 

3.年金補助

カナダでは日本のような公的な年金も少額でありますが、基本は自分の年金は自分で積み立て自分で運用します。オイル会社であれば、基本給の8%-12%位を会社から給料とは別に積み立ててくれます。

 

電力会社はやはりこれの八掛けというイメージです(でもとっても安定してます)。

 

ベネフィットに関しては、オイル会社はやはり相当恵まてれます。休みも保険もこんなに要らないかなーというのが正直な気持ちです。最後に、休みは給料の一部で自分のスキルとの対価として勝ち取っているものなので、休みを消化しないという考え方はここカナダではありません。全部消化します。

 

レイオフは怖いし競争は激しいけど、待遇はとても良い、それがオイル会社です。