カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

外資で働くということ2

給料やベネフィットの良さ、職場での自由度について前回書きましたが、今回はそれと背中合わせの厳しさについて。

 
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 (同僚の自宅にて)
 
まずは社内での異動。異動は自分次第です。例えば、最初に今の会社からオファーを貰ったのはM&Aの仕事。そこから経営企画の現ポジションに移る際には、自分でそのポジションを勝ち取りました。日本の会社のように上司や人事が仕事を当てがってはくれません。
 
社内で空きが出るとそれがイントラネットに出ます。ポジションによっては外部にも公表されます。まずはレジュメを送付し、書類審査を突破すれば次にインタビューに呼ばれ、第一次第二次と進みます。最終的にはオファーペーパーを貰いそれにサインして異動が決まります。オファーペーパーには給料、休暇の数、ポジションが記載されています。従って、社内異動は基本外部への転職と余り変わりません。一律には語れませんが、競争率は20-30倍を超えることは少なくありません。一方、一つのポジションに長くいすぎると、他のポジションからオファーを取れてないと見なされ、段々居ずらくなります。外資はUp or Outが基本です。上に上がるか、出ていくかです。
 
またレイオフは日常です。勿論最初はパフォーマンスの低い人から削られます。但し今は優秀な人でも、下手したらチームもしくは部門ごとごっそり無くなります。いつ来るかは予測不能で、そんな環境でも仕事をし続けなければなりません。優秀な同僚が去るのをこの目で何十人も見てきました。そして今でも仕事を見つけられない人は多数います。私も明日削られても驚きません。私は電車の定期券は月の最終日にしか買いません。早めに買ってその週にレイオフされるとお金の無駄だからです。
 
「高学歴こそ海外を目指せ」を副題にしています。高学歴だから安定した会社ではなく、リスクを取れる者こそ果敢にチャレンジしてほしいと思います。Rewardはあります。私が今の会社に入社して最初に見たメールは上司からでした。”Welcome to Rewarding Career”で始まってました。リスクも高い。ただ、仮に失敗したって高学歴なら、その後何とかできるはず。
 
カルガリーには5,000人以上の日本人が住んでいます。しかしオイルメジャーで働く日本人は一人しかいません。Jリーグの若者が続々と欧州を目指すように、高学歴の皆さん、またはガッツを持った方は是非海外に出て外資を目指してほしいと思います。