外資で働くということ2
給料やベネフィットの良さ、職場での自由度について前回書きましたが、今回はそれと背中合わせの厳しさについて。
(同僚の自宅にて)
まずは社内での異動。異動は自分次第です。例えば、最初に今の会社からオファーを貰ったのはM&Aの仕事。そこから経営企画の現ポジションに移る際には、自分でそのポジションを勝ち取りました。日本の会社のように上司や人事が仕事を当てがってはくれません。
社内で空きが出るとそれがイントラネットに出ます。ポジションによっては外部にも公表されます。まずはレジュメを送付し、書類審査を突破すれば次にインタビューに呼ばれ、第一次第二次と進みます。最終的にはオファーペーパーを貰いそれにサインして異動が決まります。オファーペーパーには給料、休暇の数、ポジションが記載されています。従って、社内異動は基本外部への転職と余り変わりません。一律には語れませんが、競争率は20-30倍を超えることは少なくありません。一方、一つのポジションに長くいすぎると、他のポジションからオファーを取れてないと見なされ、段々居ずらくなります。外資はUp or Outが基本です。上に上がるか、出ていくかです。
またレイオフは日常です。勿論最初はパフォーマンスの低い人から削られます。但し今は優秀な人でも、下手したらチームもしくは部門ごとごっそり無くなります。いつ来るかは予測不能で、そんな環境でも仕事をし続けなければなりません。優秀な同僚が去るのをこの目で何十人も見てきました。そして今でも仕事を見つけられない人は多数います。私も明日削られても驚きません。私は電車の定期券は月の最終日にしか買いません。早めに買ってその週にレイオフされるとお金の無駄だからです。
「高学歴こそ海外を目指せ」を副題にしています。高学歴だから安定した会社ではなく、リスクを取れる者こそ果敢にチャレンジしてほしいと思います。Rewardはあります。私が今の会社に入社して最初に見たメールは上司からでした。”Welcome to Rewarding Career”で始まってました。リスクも高い。ただ、仮に失敗したって高学歴なら、その後何とかできるはず。