カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

MBA入学でネゴります

MBAの学校探しです。米国、カナダ、イギリスのMBAについて調べました。結論から言えば、イギリスのMBAに絞りました。理由は簡単、1年で取れるから。

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我が母校。イギリスではOxford, Cambridgeと並ぶ、Stone University(コンクリートでなく伝統のある石造りの大学という意味)の一つです。

 

私は既に半年遊んでしまっていて当時無収入。2年のMBAは単純に金銭的にきついからです。機会損失を考えれば更にきつい。日本も北米もそうですが修士は通常2年です。しかし、イギリスはMBAだけでなく修士自体が1年という場合が多くあります。そこで、MBAランキング、コンサル時代に一緒にプロジェクトをしたドイツ人のコンサルタントがそこの出身で馴染みがあるという理由で、スコットランドにあるエジンバラ大学をターゲットとしました。

 

ただ問題は3つ。エジンバラ大学TOEFL及びGMATという試験を必須にしています。ただし、私にはそれらの勉強を他の受験生のように数年もかけて勉強する時間はない。また、既にこの時4月を過ぎており、その年の9月入学は既に締め切っていた事。

 

ただし、入学まで1年半待つゆとりは時間的にも金銭的にもありません。代替案として以下を提案しました。

 

  1. TOEFLは受けていないけど、TOEICなら900点を超える点数あり。これをTOEFL換算すると、学校が要求する620点を超える
  2. GMATは入学を直近で決断したため持ってない。しかし、日本の有名大学の理工学部を出ており、学力には疑問の余地がない事
  3. 戦略コンサル時代に、実際にクライアントの為に戦略立案をしてそれを仕事としていたこと。コンサルの現場での経験をMBAでのプロジェクトワークに生かし、クラスメートに還元し学業レベルを超えてクラスに大きな貢献が出来ること。

更に、ドイツ人のコンサルにAlumuniとしてShool Directorに直接アピールしてもらいました。その結果、合格。因みに、いくつかポイントがありまして、実は私TOEFLは受けましたが全く点数が出ませんでした。TOEFLは大学用のテストなのでアカデミックな単語が多く、専門の勉強をみっちりしないと仕事で使っているというレベルでは点数がでません。一方、TOEICはとってもテストが簡単で、特にビジネスで英語を使っていた人は比較的点数がでやすい。更に、私は妻と一緒に英会話学校TOEICのテストを受けたので(席は隣)、苦手のヒアリングで、シュッ、シュッと丸を囲む音が聞こえてきて、実力以上の点数が出せました。また、きちんとしたMBAを提供している大学では、日本の大学事情のこともよく知っています。私の大学もかなり詳しく把握してくれていました。

 

最後に、クラスへの貢献。日本では余り馴染みのない考え方ですが、欧米の大学はクラスへの貢献を重要視します。優秀な生徒を取りたいのも、クラスへの貢献が大きいと思うからです。従って、MBAでどんな貢献が出来るのか、これはとても重要なポイントです。MBA取得後は投資銀行または戦略コンサルを目指す生徒が多いので、ここを経験しているというのは大きな武器になります。

 

こうやって、TOEFL無し、GMAT無し、クラス締め切り後にも関わらず、その年の9月に晴れて入学する許可を得ました。因みに、エジンバラ大学MBAは一つの国からMax5名と決まってるのですが、私の代だけ日本からの生徒が6人です。私の駆け込み入学の為です。

 

MBA入学要項には色々ありますが、欧米の大学は日本のように杓子定規ではなく、きちんとしたロジックがあればネゴれます。逆に言うと、点数が高いから受かるという訳ではありません。特にアジア系はアピールが弱くクラスの貢献が低い傾向あり。シャイはここでは罪です。自分の人生は自分でこじ開けましょう。