カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

海外就職(カナダ)ウルトラC

今後2-3週間で大規模なレイオフがあると噂が社内で広がっておりソワソワしてますが、どんどん先進めましょう。

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日系企業ではカナダ駐在員として検討はするが約束はしない、在カナダの日系企業からはウェブで申し込んだんものの音沙汰なし。八方ふさがりです。

 

そこで、カナダにある商工会議所に連絡し、何とか日系企業リストを貰えないかと思い、イギリスから電話をかけてみました。カナダで働くことが夢でその為にイギリスでMBAを取ったのに全く仕事が見つからなくて困ってるという話をしました。そうしたところ、その電話のお姉さん、なんとその都市にある日系企業便覧をイギリスまで速達で送ってくれたのです。

 

日系企業便覧を開けてびっくり、何とそこにはその都市の全ての日系企業、会員名、タイトル、そして直通の電話・ファックス番号が載っていました。しかもそこに載っているタイトル、その会社の社長や副社長の名前が殆どでした。受け取りながら、これって本当は受け取ってよいものでは無いよな思いながら、そのお姉さんには感謝の言葉しかありませんでした。昔の話ですがこれ以上の詳細は控えます。

 

そして、その都市にある日本の会社100社以上に妻に頼んで大学からカバーレターとレジュメをファックスしました。当然そのファックス、社長や副社長に直通です(当時はエジンバラ大学では就職用のファックスは無料でした。まさかカナダの100社以上に送ることは想定してないはず)。結果、約10社からレスポンスがあり、殆どは、私のレジュメはカナダ現地法人ではオーバースペックなので本社を受けてくれとの連絡でした。「本社だったら受けないよ」と突っ込みの一つもいれたいところでした。しかし、なんと一社からはすぐにカナダ現地法人の本社に来てくれと、しかも飛行機代も出してくれるとのこと。

 

一週間後にはその都市を訪れ社長・副社長と面接し、翌日にはカルガリーオフィスの所長と面談しました。この会社は財閥系商社でカルガリーのオイル権益取得を目指しており、現地法人から本社をリードできるような人材を探しており、それに相当する人がいなくて困っていたとのこと。

 

イギリス帰国後、早速オファーペーパーがメールで来ており、カナダ現地法人採用ながら、駐在員待遇として採用するとの連絡がありました。従って、ワークビザに伴う弁護士費用全て、引っ越し費用、カナダでの車、住居手当などすべて会社がお世話してくれました。更に、マネージャータイトルなので、カナダのビザ関連の法律で、妻はワークビザ無しで働けるとのことでした。

 

後から分かったのですが、殆どの日系企業現地採用は、ワークビザは発行しないとのこと、つまり永住権を取得しているか、カナダの大学を出てワークビザを既に持っている人でないと採用しないとのこと。ワークビザを持たない人を採用するのってかなり大変です。移民弁護士を雇い、その人の指示に従って求人広告を出し、そのJob Descriptionではカナダ人では該当者が見つからないという事を移民局に証明する必要があるのです。何故カナダ人では駄目なのか、なぜその外国人ならその仕事をこなせるのかという証明をしないとワークビザはおりません。

 

ワークビザがなかったので、シアトルでもカナダでも、ネットで申し込んでも引っかからなかったのです。更に、入社して分かったことですが、現地の人事は日本人が入るのを大概嫌がります。しかも、スペックが高ければ高いほど嫌がります。社内で日本語が飛び交うのが嫌なのと、現地カナダ人の昇進の可能性が狭まるからです。

 

こんな感じで、日系企業リスト、しかも社長直結というウルトラCによって、私のカナダへの道を開くことが出来ました。あのお姉さんには感謝感謝です。

 

カナダへの就職をお考えの方、私の例はたまたま上手くいったケースで王道ではありません。従って、今から永住権を申請しておくか、カナダの大学、MBAを取ってワークビザを取得しておくのが良いと思います。