カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

レイオフシーズン到来

皆さん、レイオフって経験したことありますか?

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8月30日ともなるとようやく夏季休暇を取る人も徐々に減り、来週9月から本格的な仕事モードに戻ります。そして、略全社員が職場に戻るのに伴い、私のいる会社も大幅なレイオフが噂されています。決算はそれなりの利益が出てはいますが、日本の会社のように赤字になってどうにもならなくなるまでレイオフを待つなんて悠長な事は許されません。株価が低迷し投資も大幅に減少し、今後半年は確実に人の余剰感が見込まれれば黒字でもレイオフをします。従って、今回は必ず来るでしょう。

 

2014年末のオイル価格急落に伴い、これまで3回ほど大規模なレイオフがありました。幸運にも私はこれまで何とか生き残るってはいるのですが、職場の仲間がいなくなるのを沢山見てきました。レイオフは大抵火曜・水曜・木曜日の朝8時から9時ごろ起こります。月曜や金曜は有休をとる人がいるため、これらの曜日に行われます。以前この話を書いたので詳細はそちらを見てもらうとして、レイオフが行われるとチーム会議が急遽召集されます。その時皆んなどんな顔をしているのか知ってますか?

 

悲しい顔、悔しい顔ではありません。険しい顔を皆んな装ってはいますが、よくよく観察すると、皆んなほっとした顔をしてるんです。最初見た時、人間の本性を見た気がしました。なぜほっとするか、それは誰かがレイオフされたという事は、自分は暫く安全だからほっとするのです。これって、昔々に行われていた神様に差し出す生贄と何か似てませんか?現代社会と言っても、神様ではなく株主様に生贄を差し出すことによって暫くの猶予を頂き株価も上昇、そして残りの者の命は暫くは平穏。

 

レイオフが行われた日は頭の整理がつかず、今まで一緒に働いていた仲間が消え、哀しいはずなのにほっとしている自分の気持ちにも気づいていて、仕事のモチベーションが会社全体で落ちているように感じます。しかし、翌日からは皆いつも通り、何事もなかったように働きます。

 

文明やテクノロジーの発達で我々も大きく変わったように思いますが、やってることって同じことなのかなとレイオフを見て思います。

 

さて、私は9月を乗り切れるのか、9月の定期券を買うべきなのか、乞うご期待。