カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

終身雇用と年金制度が日本を歪めている

日本の記事を見ていると、やる気のない社員をどう扱うか、如何に部下のやる気を引き出すか、働かないおじさん問題、テレワークの環境で如何に社員のパフォーマンスを可視化するのか、などなど。カナダ現地企業で働く私にはとても奇妙に映ります。

 

やる気のない社員は会社を去ってもらえばいい、モチベーションの低い社員の士気を上げるのはリーダーの仕事ではない、リーダーの仕事は別にある、おじさんだろうが若手だろうが働かない人に渡す給料はない、テレワークだろうとどのような環境であろうと、パフォーマンを上司や同僚に見せつけることができない社員は必要な社員ではない、また環境変化に適応できない時点でアウト。全く複雑なことはなく簡単なソリューションです。でも、日本の会社はそれができない、なぜなら終身雇用で人をくびにできないから。

 

いつまでこんなくだらないことに日本の会社は時間を割かないといけないのか。いつまで、社員に優しいところが日本の良いところなどと、腑抜けたことを言い続けてそんな理屈がまかり通るのか。外資の人間にはとても理解不能です。こんなちょんまげ理論がまかり通るのは、日本には真の意味で株式市場がワークしていないからです。会社と社員は一つの社会を形成していてもたれ合いの関係を構築し、株式市場とはほとんど意思疎通が出来ていない。なぜなら、社員が株式投資をしないから。年金を政府が勝手に吸い上げて、政府が勝手にそれを運用する。そして、一生懸命働いてお金が勝手に政府に吸い上げられて勝手に運用されているのにそれにさえ疑問を抱かない人々。なぜ自分の年金を運用する権利が自分にはないのか、考えるべきだと思います。

 

自分で自分の年金を運用した経験がないから、株式市場に対する知識も少なく、会社の業績や株価にも全くの無頓着。もし自分で自分が一生懸命働いたお金を実際に投資するとしたら、働かない社員やおじさんに給料を渡し続ける会社に投資することは出来ません。そして、そのような会社には適切な措置をとるように株主として会社にプレッシャーをかけることができる。その株を売って株価が下がることによりこれができる。

 

日本の会社は異常で非効率なオペレーションです。日本の年金制度も異常です。まずは、この異常に気付くべきです。でも、日本の会社にしか務めたことしかない社員しかいない日本のほとんどの会社にはきっとそれさえ気づかない。いつまでお昼寝してるつもりなのか。鎖国はずいぶんと昔におわったはず。

 

日本の会社、日本の人々には、早くこの眠り、無思考から目を覚まし、本来の日本人が持つポテンシャルを世界で発揮してもらうことを祈っています。なぜなら、日本人なら世界に貢献できる素晴らしい知能と努力できる才能があると思うからです。