カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

何故株価が上がるのか

米国の選挙は職場でも話題を独占しています。まあ買収合併の話はあまりにも辛いので、米国の選挙の話題に逃げているとも言えますが、二人以上集まれば全て米国の選挙の話になっているので、私もかなり詳しくなりました。

 

それにしても日本の新聞や評論家の方たちの米国選挙に関する報道やコメントを聞いているとピンぼけ過ぎて見ていられません。やはり日本から米国というのは英語という言語を通しているから余りにも遠いようです。CNNなどのメディアはそれぞれ右より左寄りとなっているのこれらを愚直に訳してもピンぼけとなり、やはり多数の人から話を聞くのが本当は一番良いと思うのですが、きっと米国特派員でも、日本人とばかりつるんでいるからこうなってしまうのでしょう。

 

まあそれはさておき、何故株価が上がったのか、これは株主にとって最高のシナリオの選挙結果になりそうだからです。トランプが大統領では米国はますます混迷を極め社会不安が加速する、かといってバイデンが大統領では法人税を上げて更に株の売買にかかるキャピタルゲインの税率があがる、どちらも困るのです。でも、今回はバイデンが大統領になって、SenateはRepublican、そしてHouseはDemocratとねじれ現象が起きているからです。まずはトランプが大統領になることは避けられ、且つ、バイデンの主張する増税がSenateで阻止されこれも通らない、つまり現在トランプが作り上げた企業や株主に有利な状態が継続でき、かつ、バイデンになって社会不安が和らぎ、欧州の同盟国や中国との関係もある程度改善できる可能性があるという最高の状態だからです。日本人としては残念ながら、日本は眼中にはありません。

 

なかなか良い結果となりそうです。