ポートフォリオ:US$との相関係数
ポートフォリオを考えるにあたって、US$と様々な商品の相関関係を見てみたいと思います。金、コモディティはUS$とネガティブな相関関係とよく言われますが、それを実際のチャートで確かめてみたいと思います。
まずは、US$とS&P500チャートから始めましょう。
1994年から2020ねん現在までのUS$のチャート(DXY)とS&P500 (SPY)との相関関係ですが、US$の高低とS&P500の株価には全くの相関関係は見られません。まあこれは予想通りです。
それでは金を見てみましょう。
ネガティブな相関関係が見えます。かなりはっきりしているトレンドです。つまり、US$とは金は明確に逆に動きます。
それでは銀を見てみましょう。
金よりも相関は弱いですが、それでもネガティブな相関関係と言えます。
それではPlatinum
銀と似てますね。
それではコモディティ全般
2016年以降相関が弱まっていますが、全体としてみればNegative Correlation
次はエネルギー
次は農業コモディティ
エネルギーよりもNegative Correlationは強い。エネルギーはOPECなどUS$以外の変動要因があるということでしょうか。
今日は分析からわかること。
- US$と金・銀・プラチナの貴金属及びコモディティとのネガティブ相関が強く見える。コモディティではエネルギーより農業の方が強い。
- US$とS&P500及との相関は見えない。
- 今後10年US$が弱くなることを考えると、貴金属およびコモディティ、特に農業関連は強くなるとこの相関関係から予測できる。
ポートフォリオには貴金属と農業を取り入れたいと思います。