カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

ポートフォリオ、過去のパフォーマンス

私の尊敬するDan Takahashiさんのご推奨ポートフォリオを参照に、2021年から私の現在のポートフォリオを見直します。株式を減らし、US Treasury及びCommodityの割合を増やすことを考えています。そこで、Commodityの具体的な商品、そして株式の中でも商品の分散について考えてみました。2000年以降のパフォーマンスを纏めましたので、皆さんにシェアしましょう。

 

下記をクリックしてもらえれば拡大します。

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さてこれを見て気づくこと。2000年から見ると、なんとGoldのパフォーマンスはS&P500 (SPY)の7%よりたかく10%のRORとなっています。因みにこの計算は、Adjusted Closed Price (Dividend, Stock Sprit調整済みの価格、そしてRORはCAGRを使っています)。Goldって安定商品、資産を守るものという認識でしたが、2000年以降の数字で見ると、利回りはS&P500を上回っています。知りませんでした。銀も同様。ただし、銀は価格の上下が大きいのでVolatilityは少し高い。一方、Platinum(PL1)は2000年以降RORは3%しかありません。2010年以降で見るとマイナス5%と最悪です。価格の上下が激しいのに長期で見たリターンは低い。Danさんは薦めていますが、私は長期ポートフォリオにPlatinumを入れるつもりはありません。やるなら短期投資でしょう。上記のほかにも、DBC (Commodity General), DBA (Commodity, Agriculture)のチャートを見ましたが、確かに2008年以降一時的にSPYをOutperformすることはありますが、長くは続かない。そして、さらに大事なのが、売り時がわからない。価格が一気に下がり、私には下がる理由がわからない。従って、Platinum同様、DBCとDBAは今後1-2年単位のSwing Tradeが良いと思います。長期投資には入れません。

 

さて、株式の分散に話を移しましょう。私は株式のほとんどをS&P500インデックス(VOO)、QQQ, DIAで保有しているのですが、Danさんのご推奨に従いEmerging Marketを入れることを考えていました。具体的にはEWH (HK), MCHI (China), INDA (India), EPHE (Phillipines), and VNM (Vietnam)です。

 

これで見ると、EWHは2000年以降でRORが7%とSPYと同じ利回りですが、2005年以降の利回りはSPYより下です。MCHIは2015年以降の利回りが15%とSPY並み。この2つは少し持ちたいと思います。ただし、VWO、INDA、EPHE、VNMはSPYをOutperformしたことは長期で見ても短期で見てもほとんど皆無です。これらの市場がマクロ経済的に今後有望なのはわかりますが、買うのが今のタイミングかをデータは示していません。

 

結論;

  1. Commodityは金と銀を購入。Danさんご推奨ですが、Platinum, DBC, DBAなど他のCommodityは長期でのRORは低く、価格の動向が読みずらい。これらは長期投資ではなく、やるなら短期投資。今は購入するタイミングとしては面白い。
  2. 株式に関しては、やはりS&P500インデックスを主流に、少しだけEWH (HK), MCHI (China)を少しだけ買ってみる。逆に、INDA, EPHE, VNMは時期尚早と考えます。また、DIA及びQQQは2020年にS&P500への入れ替えをタイミングを見て行う。QQQは価格の急落に要注意。