カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

気持ちはローラーコースター

今週は1月4日の月曜日から仕事始めでしたが、この一週間、気持ちはローラーコースターのように上下運動してしまいました。

 

私の会社の買収に伴い、新会社では様々なことが猛スピードで決まって実行されています。新しいことが決まるたび、それは自分にとってどういうことなのか、誰が残るのか、誰とお別れになるのか、様々な思いが頭を駆け巡ります。社員だけで数千人、その家族を入れると数万人の人たちがこのカルガリーで今ローラーコースターのように気持ちが上下動しているのです。

 

でも、会社に文句は言えません。これが資本主義だし、会社は生き残りのためだけでなく、より強い会社になるためにM&Aは当然です。それに伴いシナジーという名のもとに本当に沢山の、数千の優秀な社員が会社を去ることになります。これまでのオイル業界の荒波を超えてきた人たちですから、社員のスペックは相当なものです。P.Eng、P.Geo、PhD、MBA、CFA、CA、マジョリティの社員はこれらを保有しています。

 

合併のプロセスに完璧なんてことはありませんが、ただ一つ言えることは、きちんとした会社からのレスペクトを私は感じています。そして、私はこれまでの自分のパフォーマンス及び資格学歴において自信を持っていますが、だからといって自分のポジションがあるというものでもありません。したがって、会社に残ることになろうが去ることになろうがそれは一つの結果であって、私自身の競争優位が否定されるものでもないと思っています。このようなきちんとした会社の良いところは、去る事になってもそれなりの待遇を受けられるので、それはありがたい事です。

 

一方、私はオイル会社の社員という側面だけではなく、日本ではどうやら富裕層とカテゴライズされるお金を動かす投資家でもあります。私のこの程度の資産で富裕層って明らかにおかしいんですが。まあそれはおいておいて、この投資家という側面から見ると、カナダのオイル会社、流石だなと思います。カナダオイル業界史上最大のディールがこのスピード感で実行され、株主価値最大に向けて経営陣も従業員も相当の痛みを伴いながら邁進しています。安心して投資できる会社だなとも思います。米国も同様でしょうから、やはり私の株式への投資は北米を中心に行うべきだと確信しています。