カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

フランスという国

Covidに関わる全ての制限がここアルバータでは解除されたので、空手の友人でもありフランスのあるオイルメジャーで働いている友人と会いました。彼は元々ヴェネズエラ出身なのですが、ここカルガリーにあるこのオイル会社で働いていたのですが、ここでの仕事がなくなったのでフランス本社で5年間働き、先日ここカルガリーに戻ってきました。

 

彼らは白人と言われる人たちですが、フランスでの生活は過酷を極めてものだったようです。彼らはスペイン語は彼らの母国語で、フランス語もかなり理解できるようです。スペイン語とフランス語はかなり近い言葉なのです。したがって、ほぼ日常会話は問題ないようですが、当然ですがフランス人ではないのでアクセントはあります。フランスではパンを買いに近所に買いに行っても、「あなたは何を言っているかわからないから、次」っていう風にパンさえ売ってくれないことも多々あったようです。また、水道が止まって30分ほど待たされてようやくつながったと思ったら、同様に、「あなたは何を言っているかわからない」と一方的に電話を切られるようです。つまり、彼らの表現で言えば、Perfect French つまり、ネイティブと全く同じアクセントのないフランス語以外は認めないということです。実際に、セールスマンが来ると全て話しは通じています。ひろゆきとかフランスに住んでいる日本人はきっと私の友人ほどフランス語は話せないでしょうしアクセントも強いはず。ましてアジア人の顔でパンを買いに行ったら色々と嫌な経験をされているでしょう。そういうこともきちんと日本に伝えてほしいですね。

 

最近でもフランスのサッカー選手が日本人をバカにしたという報道がありますが、要はフランス人ってかなり底意地が悪い人たちのようです。私が知っているここにいるフランスのオイル会社の人達はフランスではトップエリートです。私の知り合いも見た目はどう見ても白人ですが、フランストップの学校を卒業しこのオイル会社で順調に出世していますが、お母さんはフランス人ですがお父さんがトルコ系ということで、母国フランスではかなり差別されたようです。ここからは想像でしか無いのですが、社会での階級がかなり固定されて大半のフランス人はかなり厳しい生活をしていて、人種差別だけでなく、学歴差別階級差別などありとあらゆるところで差別が蔓延しているのではないかと思います。話を聞いているだけで底意地の悪い人たちだなと思いますし、同時に彼らをそうさせる社会的な背景にも思いを巡らせると可愛そうな人たちなのだと思います。

 

本来であれば日本人が差別されたこのようなことがあればそれこそ日本のエリートと呼ばれるはずの外務省がここぞとばかりに徹底的に攻めれば良いのですが、きっと英語もろくにしゃべれない彼らには到底無理な話でしょう。ここでも政府関係者の英語を何回か聞く機会がありましたが、よくもこんな英語の下手な人をカナダまで連れてきたもんだと驚きました。あれじゃカナダ人全く理解できないでしょうね。私も何を言ってるのかわかりませんでした。

 

何かと日本は性差別主義者とか男尊女卑とか何かと批判を外国から受けますが、それは事実だと私は思いますが、それはおいておいても言われるばかりで何も日本政府や外務省は言えない、気概もない、そもそも海外で交渉できるだけの英語も話せない。日本での英語教育ってすでに精神論になっちゃってますもんね。

 

まあ使えないのは日本政府や外務省だけじゃなくて、まあ言ってみれば未だに終身雇用とかちょんまげやってる日本企業も同じようなものだから、政府だけを責めるのはフェアではなく、結局は日本人の問題なんだと思います。