カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

日系メーカー2

さて、自分の市場価値を上げるため、早速若手向けの研修生に応募しました。赴任先は欧州、北米、中近東、アジアとありましたが、帰国後に自分の市場価値を最大化できるのはアジアかなと考えました。このメーカーは国内でも業界最大手なので、当時既に、先進国では販売網も現地会社もしっかりしており、研修生で行って何か大きな結果を出すことはできないと考えました。一方、アジア、特にベトナムは当時、将来のアジアのハブになると言われており、且つ社会主義から実質資本主義への移行が始まるところで、行けば実績の無い自分でも若さゆえの体力勝負でやれることはあると考えました。

 

幸運にも研修生の面接も受かり、1年目はホーチミン大学でベトナム語の勉強、2年目はベトナムで同社の販売網構築を担当することになりました。当時私にチャンスをくれた人事の方々には今でも感謝しています。ベトナム時代はこの会社で働き始めて初めての充実感を味わいました。1年目は昼間の学校に加え、帰宅後は家庭教師を雇い、必死で言葉をものにしました。2年目はベトナム全土を回り電気販売店を訪問し、オーナーと話をし、優良店を見つけては当社の販売店への認定の契約を行いました。その実績が認められ、異例の研修生から駐在員への切り替えも勝ち取りました。

 

この会社に残るのも悪くないかなーとも思いました。外国人用の豪華なマンションや、車と運転手が与えられ、途上国ゆえ手当も多くつくのでこれも悪くないなとも思いました。しかし、今後10年きっと別の国で同じことを繰り返すのかと思うと、これ以上ここにとどまる必要はないと再認識しました。

 

さて、帰国後は就職活動の開始です。ターゲットはずばり、外資戦略コンサルです。ここなら、自分の成長を加速できるし、きっと話せる人たちも沢山いる、そして給料も大幅アップと大きな希望を持ちました。ただし、まともに勝負して採用されないことも分かっていました。

 

外資戦略コンサルの中途採用の基本スペックは、基本が東大理系、ギリギリ早慶。ロジック勝負の戦略コンサルは東大理系出身が6割と当時言われていました。それに加え、海外有名大学のMBA保持者、他戦略コンサル出身か官僚出身が続々応募してきます。また、私の理解では、本当の意味での外資戦略コンサルは、日本では300人位しかいなかったのではないでしょうか。従って、MBA無し、メーカー出身の私のキャリアでは正面突破は不可能なことも理解していました。

 

 

外資戦略コンサル面接対策は次回。