サウジオイル生産設備への攻撃

サウジのオイル設備がドローンで攻撃されましたね。世界のオイル需要は一日あたり100million barrel なのですが、世界最大のオイル生産国は現在米国、次いでサウジの10million barrelで世界供給の１０％です。ドローン攻撃によりその半分の5million barrelが一時的に生産できなくなったので、世界供給の５％が影響を受けるということになります。

５％というとなかなか大きい数字ですが、現在オイルは世界中でじゃぶじゃぶ余ったいる状況なので、この攻撃自体の市場への影響はそれほど深刻ではありません。北米のオイル市場のWTI価格はUS$55/bblからUS$60/bblまで１０％上昇しましたが、これは物理的な供給不足というよりは、心理的な影響かもしれません。

日本の出光さんなどのオイル精製会社が仕入れるサウジからのオイルは既に海の上ですから、直近で日本のガソリン価格が上がることは理屈としてはありません。ここカルガリーのオイル価格は$0.95/littre で、今の所ガソリン価格が上昇ということは見られません。

さあ今後のオイル価格はどうなるでしょうか。