カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

Covid-19のオイルマクロ経済への影響

ガソリン価格が63.9 cent per liter になってました。日本円だとリッター当たり50円です。ガソリン市場は完全に壊れてますね。

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さて、今のチームではオイル事業に関する様々な情報を買っています。他チームとコストシェアしますが、その費用だけでも年間数ミリオンを払ってます。その中で今日面白いプレゼン資料を読んだので、その内容をザクッと纏めます。

  • Covid-19の米国での新規感染者は4月初旬頃にはピークを迎え、そこから新規感染者数は徐々に減っていく。
  • Covid-19による世界オイル需要減退は4月が底となり、オイル需要全体の約16%減となり、そこから徐々に回復する。
  • OPECで2番目の生産量のイラクは既にOPECプラスの再開を既に呼びかけており、WTI$20代の価格ではサウジ及びロシアも一年も持ち堪えられない。6月頃には原産合意がなされると予測される。
  • オイル会社は2020年予算の3−4割の開発費用削減を既に発表している。オイル会社で2割の従業員がレイオフ、オイルサービス会社で3分の1の従業員がレイオフされる。

という内容でした。オイルマンとしてはまたもや辛い予測です。

 

一方、今日はSkypeを使い、会社のリーダーシップが全従業員向けにビデオ会議を開きました。私の会社ではほぼ全ての従業員が自宅から働いています。質疑応答ではやはりレイオフの質問が出ました。当然明確な答えはありませんでしたが、ニュアンスとしては、オイル会社の開発費用削減が$Billion規模、人を削減してもせいぜい数百Millionレベルと、オイル会社のコスト構造として人件費の割合は低い、そしてOPECプラスの合意が遠くない将来起こると思うので、レイオフは今の時点では考えていないという意外な答えでした。まあ、開発費用が減ってレイオフが起こらなかったことは今まで一度もないので、確実にあると私は思いますが。昨年10月に大きなものがあったので、もうほとほと疲れました。

 

そうそう、米国でのCovid-19の新規感染者のピークが4月初旬であれば、それまでにストックマーケットは回復基調に戻る可能性高いと私は理解しました。それじゃ。