嵐が過ぎて
大規模な組織変更から数日たち、今回の全貌が見えてきました。
4年前の大規模なレイオフはマネージャーレベルが主にパフォーマンスの低い部下をピックアップしたのに対し、今回は完全にトップダウンのレイオフでした。マネージャーレベルは一切知らされず、関わったのは本当にトップのトップのみ。今後5年の投資額に合わせて人事が(正確には人事が雇った外部の戦略コンサル?)全社の組織図を作り直し、そこに人を当てはめ、そこから漏れた人がレイオフされました。
低いオイル価格及びカナダのポリティクスの関係でカナダへの投資は殆どできない環境ですから、カナダ事業に関わる組織は合併されポジションが減り、且つ組織はよりフラットとなりました。そして、数百人規模のポジションがレイオフ対象ですから、人の当てはめ作業に細かい分析はされていないので、優秀・優秀でないに関わらず、自動的に当てはめ作業から漏れた人達がバッサリとなりました。従って、とても優秀な社員もレイオフの対象になり、逆にこの人はちょっとという人が残っていたりもします。生き残る、生き残らないは単に幸運か不幸かの違いに近いものがあります。
今後ですが、大枠の組織体制はできました。しかし、これが当然ながら完成形ということではなく、この新組織で上手く適合できない社員は自然淘汰という形になるでしょう。自然の摂理ですね。実際に、私の新しいチームでもこの人はちょっとという人が見当たります。一方で、人が減ったということは、逆に言えばチャンスも生まれます。私のチームも担当エリアが大幅に増えましたし、上のポジションも空きました。一部の人からは、現在の低オイル価格の原因である米国オイルの生産がピークを既に過ぎつつあると考える人もいて、そうなるとオイル価格は今後急騰する可能性もあります。そうなると、一気にポジションが増え、上に上がるチャンスも増えると思います。