カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

日系企業の駐在員 (閲覧注意)

今日は日系企業の駐在員の実情について。そういう私も日系企業の駐在員の経験があり、逆に現地社員として駐在員を見てきました。そして現在のカナダオイル会社でも度々訪問を受けます。想像でなく、実体験から述べます。

 

駐在員と言っても色んな立場の方がいます。本来の目的通り、現地事業の立ち上げや、日本本社の意向を現地に伝えなければいけない人、こういう方が沢山いらっしゃることは知っています。しかし、実はそれ以外の人達が沢山います。本社で適当なポジションがなく島流し的に送られる人、ビジネスレベルに英語が達していない人。それでも、駐在手当、家賃、車代をすべて会社が負担しています。年収はザクッと日本時代の3倍という感じでしょうか。これって会社だけじゃないんですよね。公務員も多数います、何をやっているのか全く謎の人達。これって日本の皆さんの税金です。

 

外資に働く私には全く利害関係は無いのですが、なんでこんな不合理なことが長期間続けられているのか不思議で仕方ない。本社に居場所がなく英語もろくに話せない人間を高コストで送り出す。本社の合理性は保てても、全社レベルでは無駄を排除できない。これだけのコストを出すのであれば、日本の優秀な若者を雇ってあげれば良いのにと常に思います。

 

この議論をすると必ずあるのが、日本本社の経験がないと出来ないという反論。確かに本当のエグゼクティブポジションはそうでしょう、でもそれ以外の大多数のポジションは日本本社の経験なくてもできるでしょう。もし本社経験がないと出来ないということであれば、日本本社の働き方は余りにも世界の働き方と違いすぎるからとか、本社の人間がろくに英語も出来ないから。それであれば、その根本の問題を解決しなければなりません。

 

よく新聞雑誌記事にもありますが、日本企業の駐在員の英語力、生産性、能力には世界中で大きな疑問を持たれてます。実際に、日系企業の方が私の会社にも来ますが、正直何をしたいのかよくわからない。Long Term Relationshipを築きたいとか言うけど、で具体的に何したいのかわからない。しかも英語が下手すぎてカナダ人にほぼ通じてない。いい加減、英語を出来ない人や本社でポジションのないおじさんたちをわざわざ日本から連れてくるのはやめて、適材適所でやられたほうが良いと思います。

 

こういうこと書くと嫌な思いを一部の人にさせてしまうから避けたい話題の一つだったのですが、日本や日本の会社が少しでも良くなればと思い、本当のことを書きました。