日本の大学の世界での位置づけ
エンジニアの資格を取る際に、私の大学は日本のトップスクールだと豪語しています。しかし、実際にはそれが世界的でどの程度なのかを知るため、日本の大学の世界ランキングを調べてみました。以下は、CWURという機関の2018−2019の結果です。
大学名 世界ランキング
Uni of Tokyo 12
Kyoto 26
Osaka 53
Nagoya 113
Tohoku 120
この間に6つの日本の大学があり、
Waseda 303
我が早稲田大学は世界で303位、日本で12位、因みに慶応は世界で175位、日本で8位。噂では聞いてましたが、慶応に完全に抜かれてますね。世界レベルでは早稲田をトップスクールとはとても言えません。
因みに私のもう一つの母校のUni of Edinburghは世界で34位、イギリスで5位。まあこれは自分の感覚と一緒ですね。まあ、このレベルなら世界の有名大学と紹介できるかもしれません。
さて、一方でカナダの大学は、トロント大学が世界で17位、東大より低いが京都より高い、その他にもマギル大学などいくつかランクインしていて、その後アルバータ大学が96位、カルガリー大学が世界で196位です。カナダでも一流とは言い難いカルガリー大学は、慶応と早稲田の中間に位置しています。カナダの大学のほうが日本の大学よりランキングは明らかに上になっています。信じられません。
さて、採点基準を見ると、教育の質、卒業生の活躍、教授の質、リサーチなどありますが、それを更に掘り下げると、グローバル企業でのCEO輩出数、世界での学術論文の賞、世界のトップレベルでのジャーナルでの論文取り上げ数など、正に世界での活躍がクライテリアに入ってくるので、英語を母国語としない日本の大学はやはり高いランキングは取りづらい。つまり、このままでは日本の大学の世界でのランキングは停滞することが予想出来ます。
では、世界でのランキングなんて関係ないのでしょうか?確かに日本で仕事や生活をするだけなら、または日本の会社の社員として駐在に海外に行くということなら世界ランキングって余り意味がないでしょうね。でも、海外に行って海外の会社で活躍しようとすると、これは大きな意味があります。例えば、私の場合は日本のトップエンジニアリングスクールを卒業したのに、カナダの大学卒業では課されないテストを私に課すにはおかしいと主張しているのに、彼らがグーグルでちょっと調べると、数分もかからず早稲田の世界ランキングは303位、アルバータ大学は96位、説得力が全くありません。早稲田の世界ランキングは、私のブランドに大きく影響を与えます。
日本の大学が世界で認められるには、評価制度を批判したりいじけたりするのではなく、これまでの延長線上でなく根本的に日本の英語教育を変える必要があると思います。私は学校教育は全て英語に変えてしまえば良いと思います。日本では余り感じづらいですが、どれだけ日本人が英語で損をしているか、それを考えれば失うものより得るものが圧倒的に多いと個人的には思います。
まあそうは言っても日本は変われないでしょうから、将来海外で仕事をしたいという夢を持つ子供は海外の大学に行くのが良いと思います。