カルロス・ゴーン、腹立たしいが日本は負けている
CNNのカルロス・ゴーンへのインタビューを見ました。そして、そのインタビューへの色んな人からのコメントも読みました。やっぱり、英語で発信出来ない日本は負けちゃうよなーというのが感想です。
CNNのインタビューはカルロス・ゴーンには前半はかなり手厳しいものでした。箱に入って日本を逃げ出したのか?その時の気持ちは?協力者が逮捕される可能性があることにどう思うか?日本の司法制度が気に入らないからそこから逃げるなんて許されるのか?などなど。
彼は英語は決してネイティブの発音ではなくアクセントはありましたが、視聴者がフラストレーションを持たずに十分に理解できる英語でした。そして、彼のポイントはとても分かりやすい。日本をロシア、中国、ベトナムなどの旧共産圏の国と同列に並べ、フェアな裁判を受けられない、自分への扱いが如何に非人道的だったのか、妻とは1年以上も会うことが出来ないなど、欧米社会から見ると、ちょっと顔の見えづらい日本、人権に対する認識が低いアジアの国に欧米人が持つイメージに上手く自分の話を乗っけていました。視聴者コメントを見ても、最初は金持ちなら法を犯しても許される悪い人と思っていたが、そんなに後進的な司法制度しか持たない国から脱出するのはしょうがない、流石不可能を可能にする優秀な経営者などと、ゴーンに賛同する意見が私が見た限り全てでした。余りにゴーンよりなので、レバノン人が全部書き込んでるんじゃないかと思うくらいゴーン寄りです。是非映画化して欲しいというコメントもかなりありました。正に、007ばりに、日本(イメージは限りなく北朝鮮)から脱出した我らがヒーロー、カルロス・ゴーンという構成になるのでしょう。映像でやられると日本はもっときついなー。
でもねー、こういうときいつも思うのですが、英語で生で発信出来ない、しないってとっても弱いですよね。CNNも日本の法務大臣のコメントを読み上げましたが、英語で直接視聴者に呼びかけられるゴーン、英語の文章をインタビュアーが読み上げるだけの日本、それは勝負は見えてます。
英語が苦手なことで被る経済損失、海外での日本人の地位、どれだけ日本人が損しているか。学校教育は全て英語に切り替えるとか、もしくは母国語自身を英語に代えてもいいんじゃないかとか、やるやらないは別にして、議論位はちゃんとしたほうがいいとおもいますが、皆さんどうお考えでしょうか?