カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

Exxon Mobil 一日で7.95%増

先週金曜日に、Exxon Mobilの株を$5000分だけ買いました。理由は2つ。US Permianという米国タイトオイルの主要生産地でのリグ数が激減していて且つ米国オイル生産が予想を上回るスピードで減少していること、つまりサプライ減少が一つの理由、そして、先週木曜日に私の車をディーラーに定期検査に持っていったのですが、道での車の数が急激に増えていること、つまり需要増を実感できたことの2つです。北米の他都市の例にもれず、ここアルバータ州でも徐々にロックダウンが解除されてきました。既にゴルフ場や歯医者などは2週間前から再開されてますし、私の会社は車通勤の人に限り6月初旬から出勤出来ることが先週金曜日に決まりました。エアラインに使うJet Fuel需要の回復には時間はかかるでしょうが、少なくとも原油需要の半分から6割と言われるガソリン需要が戻るのは想像より早いかなと感じています。

 

しかし、3月に$30kを$10kに減らした経験から、この環境下では一流の株、業界トップの株しか買わない、ボラティリティの高い小・中規模成長株は手を出さないと決めています。そして、普段から税金を沢山納めさせてもらっていますので、基本はBuy & Hold、売り買いは最小限にとどめたいと思っています。ずっと、US Airline株のETFであるJETSを追っていたのですが、Airline株はワクチン開発まで多額の損失を垂れ流すことが予測でき、価格は2月時の半分と魅力的ながら手を出すべきではないと考えています。一方、Exxon株を見ると、未だ2月時の4割安で推移していました。そこで、Exxonであれば業界トップ、潰れることは石油需要が亡くならない限りありえない、供給と需要のバランスが改善しているとデータや肌で感じ、長期保有の覚悟で最初は少額で入り、その後停滞すれば買い増す方向で考えていました。

 

本日はカナダはVictoriaDayで祝日なのですが、午後に株価をチェックしたところ、S&Pが3%、XOMが8%上昇です。先週水曜に私の年金を含む全金融資産の約1/4を購入したものはようやくプラスに転じ、金曜日に試しに買ってみたXOMが8%上昇です。

 

株価上昇の理由は私の読みとは実は余り関係ありません。USのModernaという会社のCovid-19のワクチンの第一フェーズが成功したニュースのお陰です。記事を読む限り、8人に実験中のワクチンを投入し、全員に抗体が出来たことが確認されたそうです。ワクチン開発までには今後早くて1年はかかる可能性はあるものの、全てが上手く行けば今秋にはEmergency用途には使用を開始できる可能性ありとのポジティブなニュースでした。まあこれに加えて、US原油在庫が想像より下回り原油価格が上昇しているのもまあ原因の一つかもしれません。

 

さて、今後ですが、このExxon株であるXOMは売るつもりはありません。Buy & Holdに値する会社だと思うからです。また、秋にCovid 19の二波が来てまたロックダウンというのが最悪のシナリオとなりますが、これに備え夏頃までに下落局面が来れば私の金融資産の1/3をまた投入しようと思います。

 

とても複雑な気持ちですね。株価が下がって先週買った株のUnrealized Lossを示す赤字は見たくないし、かといってGainが大きくなれば残りの資金を投入できないので、まあ上がりもよし下がりもよしという感じでしょうか。