カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

移民のススメ (年収800万から2000万円の方々へ)

今日は移民のススメです。5つの理由を書いてみたいと思います。特に、年収800万円から2000万円の方々へ。

 

まずは、データから見ましょう。皆さんよくご覧になると思いますが下記は2017年のデータです。現在は更に借金が積み上がってますからこれよりも悪化しています。

 

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やばそうな国が並んでいますね。まあ日本が破綻するかどうかはの議論はさておき、日本の借金はGDPの2.2倍となっています。日本の一人あたりの平均年収が400万円とすると一人あたり1000万円の借金です。お子さん一人の家庭の3人家族とすると、その家族が背負う住宅ローンなどの個人の借金に加え、3000万円の借金をしていることになります。返せますか?ここまで借金が膨らむと解決法は2つのみ。一つは国家破綻。日本に限ってありえないとお考えの方もいるかも知れませんが、日本は1946年に預金封鎖と新円発行という形で実質的な国家破綻をしました。74年前ですね。もう一つの方法は、子供世代への借金の引き渡しです。後者の可能性が高いかもしれませんね。でもどちらになるかはここまでくると我々が決めるのではなく、マーケットが決めることになります。マーケットがこれは無理だと判断すれば流動性は枯渇し破綻となります。また、データを見るまでもなく、少子高齢化社会保障費は増大する一方なので、この借金は加速していきます。国家破綻を経験したくない、もしくは子供世代に借金のつけを回したくないからが1つ目の理由。

 

2つ目の理由は、日本は頑張っても報われない社会になりつつあるからです。働いたもの負けです。今回もCOVID19の影響で様々な支援策が政府から出されていますが、誰が借金を返すのでしょうか。大方の借金を返すのは年収800万円から2000万円くらいまでの方々になります。所得の低い人から税金を取るのは限界があります。2000万円以上所得の在る方は様々なやり方で税金を低く抑えられるでしょう。このような環境下、私は自分の子供を日本で育てる気にはなれません。一生懸命勉強しなさい、頑張れば良いことがあると言い切れないからです。頑張って高い年収を稼いだとしても、税金だけでたくさん取られてしまい報われません。2000万円以上稼げる子供に育てれば話は別です。日本に残るならこれを目指すというのは一つの手ではあります。東京にある外資系金融であればそれほど難しくはないかもしれません。でも、外資系金融も日本からは撤退方向だと思いますが。英語が苦手、マーケットが縮小するのに残る理由を探すのは難しい。

 

3つ目の理由、英語の問題です。世界中には様々な情報が英語で発信されています。日本に生活しているとなかなか気づきません。残念ながら英語が話せないということは、片耳を塞いで生きているようなものです。確かに日本でも頑張れば英語が喋れるようにはなりますが、実際に英語の情報を瞬時に正しく理解するレベルにはなかなか至りません。きちんとした能力があり且つ英語ができれば、世界が広がります。世界中どこに行っても自分の言葉で話しかけられるし仕事ができる。オイルの仕事をしていて思います、世界は英語で動いています。カナダやアメリカのオイルマンは、世界にオイルが在る限り、イギリス、オーストラリア、中近東、東南アジア、アフリカ、世界中のオイル会社からオファーを得てどこででも働けます。日本にもオイル上流会社がありますが、会社の海外オフィスで働くことは出来ますが、海外の会社からオファーを貰って海外の会社で働くことはとても難しいと思います。これは英語だけの問題ではありませんが、英語は一つの理由ではあります。お子さんが能力があり英語ができれば、お子さんは世界中の会社からオファーを受けることが出来ます。

 

5つ目は住環境。私の家族は自宅に籠もるのをとても楽しんでいます。よく日本の方からは家族仲良くていいねといわれるのですが、楽しめる理由は実はそれだけではありません。単純に自宅が広いからです。私の家は平屋なのですが、一階部分が約150平米、地下で140平米あります。合計2つのリビングルーム、6つのベッドルーム、2つのキッチン、2つのダイニングルームがあります。どんなに仲の良い家族でも狭い住環境に押し込められればギスギスします。気分によってくっついたり散らばったりするスペースはとても重要です。私の家はカナダでも少し大きい方ですが、びっくりするほど大きいわけではありません。

 

わたしは過度な借金を子供世代に追わせる必要がなく、頑張ればきちんと報われる社会、合理性を追求出来る社会、英語を母国語とする社会、恵まれた住環境を持つこのカナダを気に入っています。自分には能力が在る、頑張ることも出来る、そして子供には恵まれた環境を与えたいという方であれば、是非カナダへの移民を考えてみてはいかがでしょうか。

 

私は日本が大好きなので、稼いで生活するのはカナダ、旅行はメキシコか日本と決めています。日本は旅行するには最高の場所だと思いますが、私の考えでは働くところではありません。