カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

Bond(債券)について勉強始めました

本日7月1日はCanada Dayで祝日です。雨が続いていたのですが今日は快晴です。

 

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さて、前回の記事でポートフォリオにBondを組み込むことを検討していることを書きました。一般的にBondは利回りが低いのでVolatilityを下げる為にBondを買うということ自体がこれまで乗り気ではなかったのですが、Dan TakahashiさんのYoutubeSharpe Ratioという概念を教えてもらい、Bondをポートフォリオに取り入れる意味を理解できました。

 

さて、Bondに関してはほとんど知識がなかったので、少し勉強してみました。私自身の頭の整理整頓のため、習ったことを纏めたいと思います。

  • FEDなど中央銀行の設定する金利とBond価格は逆相関。今回のようにFED金利を下げるとBond価格は上がります。FED金利が下がることにより既存のBondの金利が相対的に上がります。従ってそのBond自体の価値が上がります。
  • Bondの元本をPrincipal、その利率をCouponRateと呼ぶ。昔は実際にCouponの形で金利を支払っていたためその呼び名が続いている
  • Bond市場は株式市場より大きいそうです
  • Bondの種類、リスクリターンはその期間及びBondの発行元のグレードにより変わる。
  • Bondには5年以内の短期、5年から10年の中期、10年以上の長期の期間に一般的に分けられ、短期ほど中央銀行の設定する金利の影響を受けずらく、長期は大きく影響を受ける。長期ほどそのコミットが長いわけなので当然です。つまり、長期BondほどVolatilityは高く、ハイリスクハイリターンとなる。
  • Bondの中で貸し付けたお金の回収リスクが低いのがGovernmentそして会社。会社でも、Invstment GradeやNon-Investment Grade (Junk Bond)に分けられ、リスクリターンは変わる。
  • Youtubeで私が参考にさせてもらった方によると、Bondを初めて買う人はまずはLow Riskの短期・Government BondのETFをお勧めしています。また、Portfolioの中でStockがHigh Volatilityのため全体のVolatilityを低めるためにBondを買うのであればBondのHigh Risk High Returnとなる、長期かつNon-Investment GradeのBond ETFを買うのはおかしい。
  • Intelligent IvestorというBuffetさんがお勧めしている有名な本がありますが、これによると、Bondは資産Portfolioの25-75%レンジを進めています。25%以下では株価暴落局面で冷静な判断をできずに投げ売りをしてしまい株式市場からExitしなければいけなる可能性があり、長期で株式市場に居続けるためにはBondをよほどのプロでない限り最低でも25%は持ちなさいとのこと。
  • さて、Bondの何を買うか。個別のBondはOver the Counterという代理人を通してしか買えないし価格が不透明で流動性も低い。多数のBondを組み合わせたBond ETFがお勧め。例えば、米国であればBNDはGovernmentとInvestment Gradeの社債を合わせて総合的で一般的なBond ETFで低コストでお勧めとのこと。そのほかにも、TLH, TLT, ZROZなどの名前が出ていました。
  • Bondの超短期バージョンにMoney Marketと呼ばれるものがあり、Cash保有にかなり近い形態のこと。私は全金融資産の3割ほどしか株式市場に居れてないので7割はキャッシュです。これをキャッシュのままではインフレ分お金を失うので、Money Marketも勉強しなければいけないことに気付きました。無知って怖いですね。

 

さて、このような簡単な基礎がわかった段階で私の現時点でのあさーい想定を考えてみます。

  1. 現在はFEDはほぼゼロ金利EUや日本は実質的にマイナス金利。つまり、歴史的超低金利なのでBond価格は既に上昇していてこれ以上の上昇は期待しずらい(更にマイナス金利になれば別ですが)。現在は超低金利な金融相場で短期的にはVolatilityは高いものの長期的には上げ相場。上げ相場になれば長期的には金利は上がる方向、つまりBond ETFは値下がりという事になることが予測できるので買いたくありません。
  2. しかし、私は今後20年、30年の期間の株式投資を継続するつもりなので、その間に当然株価の急落は何回か起こるでしょう。その時のVolatilityを下げる為にはBondについての知識を増やさなければいけません。
  3. 従って、まずはPortfolioの5-10%ほどBond ETFを購入しBondの知識を蓄えます。そして、金利の上昇が数年後に起こればそれに伴いBondの割合を2-3割ほどに上昇させる。つまり、将来の勉強のために少量でもポジションを取るつもりです。

 

知識の増加とともにこの想定は変わる可能性はありますが、2-3時間勉強するだけでも今まで知らなかった世界が見えて、投資って楽しいですね。

 

この人のYoutube、シンプルにですがきちんとBondについてまとめてくれています。英語がわかる人は是非。

https://www.youtube.com/watch?v=HJPbBMr9T4U

 

私が紹介することに対し私は一切お金は受け取っていないので何のバイアスもないことは確認しておきます。

 

それでは、良いCanada Dayを。