カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

Portfolioのお勉強4(Bondのベストな割合)

今回は実際にどの商品が良いのか、決めていきたいと思います。まずは、以下を比較します。Rebalancing semi-annually

1. SPY (S&P500 Index) 60% + BND (Short-Mid term bond ETF) 40%

2. SPY 60% + TLH (10-20yr Bond ETF) 40%

3. SPY 60% + TLT (20yr+ Bond ETF) 40%

4. Benchmark: SPY 100%

 

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CAGR(Compound Annual Growth Rateですが、ここでは年間利回り)もSharp Ratioも一番いいのはPortfolio 3です。S&P500を100%持つよりも利回りは上がっています。でも、前回の記事で書きましたが、Bondなのに最悪の時期であるとはいえ価格が25%下落するのは私はBond自体で見たくありません。そう考えると、TLHであれば利回りもS&P500 単体と比べてもそん色なく、Sharpe Ratioは勿論、Portfolio自体のMax Drawdown(最悪の下落幅)も-27.1%と抑えられ、私には心地よいなと思います。一歩いう、Portfolio 1のBNDは利回り自体が低く、Max DrawdownはTLHよりも悪い。これは、BNDは余りに価格が安定していて、S&P500が下落しても微かな逆相関で価格が上昇してもS&P500の下落を打ち消すには小さすぎるという事だと理解できます。従って、私はTLHで行きます。

 

それでは、何%保有が良いのかを検証します。テストするのは以下;

1. SPY 50%, TLH 40%, CGL.TO 10%

2. SPY 60%, TLH 30%, CGL.TO 10%

3. SPY 70%, TLH 20%, CGL.TO 10%

Reference: S&P500 100%

 

CGL.TOは私が保有するGold Bullion連動の商品です。Goldは以前ご紹介しましたが、これは10%保有することを決めているので前提条件として10%としました。結果は以下。

 

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利回りが良いのはS&P500単体。ただし、Max Drawddown(最悪の下げ幅)で私が心を乱さずにいられるのはPortfolio3のTLH20%かな。まあ、ここは幅を持たせて、TLH20-30%としておきましょう。因みに、CGL.TOのGoldを保有すると利回りが下がっていますが、これまでの実績では確かに全体の利回りを下げてしまいます。ただ、私は今後Goldは上がると考えているので10%は入れておきます。Goldは過去の記事をご参照ください。

 

結論は、株式70%、債券(中期)20%、金10%、これが私が考える利回りとMax Drawdown、Volatilityのバランスをとれたポートフォリオです。