カナダ外資系日記

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Ray Dalio 著名投資家から今後の投資方針への示唆

Yahoo Financeで著名投資家のRay DalioさんへのインタビューがYoutubeで出てきたのでそれを見ました。最近この方の名前を頻繁に目にするので興味を持ちました。マクロ視点から投資ポートフォリオを考えるとても良いインタビューでした。自分自身への備忘録として下記纏めておきます。

 

  • 長い歴史で見ると、オランダの興隆、そしてイギリス、そしてアメリカ、今は第二次世界大戦から続いたこのアメリカの時代が終わりつつあり、力は中国に移行しつつある。
  • 今後起こる約半分のIPOは上海や香港など中国市場で起こることになり、資金はアメリカから中国により移行する。
  • Monetary Policyには3つの段階があり、一つ目は金利を下げること、二つ目の段階は金利を下げるだけでは対応できなくなり金融商品中央銀行が買い始める、そして最終段階は政府がお金を人々に配り始めるというもの。今米国ではこの最終段階に移りつつあり、政治政府の関与が金融市場対し大きくなる(おそらく衰退の始まりとDalioさんは言いたいのかと思います。)
  • 特にこの第二段階では中央銀行が金融市場に介入するので、株や債券など金融商品を持つ人、持たない人の富の格差が大きくなる。
  • 一般の人はCashが安全資産と誤解しているがこれは大きな間違え。インフレが2%であれば、Cash資産には2%の税金がかかっているのと同じこと、つまり年間2%で資産が実質減っている。
  • 米国の上位4割の金融資産を持つ家庭の子供はそれ以外6割の家庭の子供に比べ、5倍の教育資金を受け取っている。教育格差は労働格差を生み、金融資産の格差を生みこれは加速している。
  • 今後の投資方針としては、Diversity Diversity Diversity。地域、為替、商品を多様化させること。多様性はRate of Returnを少なくするが、これは仕方ないこと。
  • Bit Coinに関しては否定的で金(ゴールド)には肯定的。通貨には3つの役割があり、媒体、価値の保存、政府のコントロールがあり、Bit Coinはこれら3つの条件を満たさない。一方で金はUS$、ユーロに次ぐ3つ目の媒体で、世界の中央銀行間でのやり取りでも使われる。(3つ目は日本円だと思っていたのですが3つ目は金と言われるのには驚きました)。

 

Ray Dalioさんが言われていることを直接Youtubeで見た私の最初の感想は、きっと多数の投資家に多大な影響を与えている事です。私がYoutubeでよく見るDan Takahashiさんが仰っていることは、Ray Dalioさんの意見とかなり似ています。また悲しいことですが、日本というのはグローバル視点で見ると完全に消えている事を確認しました。40分のインタビューで日本に対するコメントはゼロでした。逆に、自分は英語の媒体を直接理解できることは投資家として必要最低限の条件はクリアできてるかもしれません。

 

私の資産ポートフォリオは株式はほぼ米国、そして金と銀となっているので、株に関しては中国株への移行を考えなければなりません。また、子供に投資の知識を教えてあげるため、私自身も投資の勉強をしないと富を失うなとも思いました。Ray Dalioさんはもう少し勉強してみたいと思います。