カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

給料レベルと人のクオリティ

今週は、2日間にわたるSteel 101という研修を受けました。これは、外部の会社が提供している研修なのですが、鉄鋼業界とその商品を基礎から教えてくれるコースです。私の業界のお客さんの一つは鉄鋼業界なので、彼らのビジネスについて知ることはとても重要なのです。例年は米国のピッツバーグで行っているようですが、このご時世でのすのでウェブ上で行います。しかし、全く問題ないですね。逆に、このコースのためだけに米国に出張するのはとても時間の無駄だと思うので逆に良かったです。

 

ただ、色々と考えさせられました。鉄鋼業界の研修と言っても講師はエンジニアでもアナリストでもなく、元現場で働いていた人やセールスマンの人が講師なので、話が薄っぺらく、また大局的に物事を見ることが苦手なようで少し不満でした。でも、まあSteel 101というまあ初歩コースということですから仕方ないのかもしれません。しかし、オイル業界のときに受けていた研修に比べると、まあ楽といえば楽ですが、参加者もエンジニアではなく鉄鋼会社から商品を買い付けてそれを卸売するというようなセールスマンが多く、鉄鋼業界のアナリストなどでBank of Americaなどから少数ながらいて、参加者のレベルや興味が余り一致していないという印象を受けました。

 

オイル業界を離れてみると、給料レベルと人のクオリティは相関関係が強いことを実感します。オイル関連の研修であれば、講師がエンジニアやGeologistの資格を持っていないなんてことはありえないし、もしエンジニアでなくてもファイナンス系であれば、CA, CFAなどの資格を持った人がやっていて、参加者自体のレベルもとても高く刺激的なものです。まあ、鉄鋼業界というのはそもそもプロセス産業で優秀な人材が集まりづらく給料レベルもあまり高くないでしょうから、仕方ないのかもしれません。まあ世の中そうなってますよね。

 

そう考えると、私のいるマイニング会社はカナダ最大手ですが、マイニング業界自体が同じ資源上流ビジネスとはいってもオイル業界に比べると給料レベルが少し低く、当然ながら人のレベルも少し低いのかもしれません。また、オイルに戻るように画策しようかなと思い、早速ここのオイルパイプライン会社で投資アドバイザーの仕事があったので応募してみました。今の会社も気に入ってるのですが、オイルの圧倒的な給料は捨てきれません。まあ、自分でもどうしたいのかははっきりわからないので、まあ戻れるチャンスは有るのか、あるとしたらどのくらいのオファーが来るのか、それを見極めたいと思います。もしオファーがなく、高い給料がほしければ今のところで上に上がって給料を上げるしかありません。さてどうなりますか。