カナダの保険 - カナダ外資系日記

今日はカナダの保険について少し書きます。

カナダは州によって保険が少し違うのですが、カナダの保険に対する基本的な方針は、カナダ人なら基本無料で医療が受けられるというものです。私の住むアルバータ州も同様です。まあ無料と言っても全て税金で賄われえるので、私は無料という言い方は好きではありません。別の言い方をすれば、高所得者が低所得者の医療費を負担するとも言えます。賛否はあるかと思います。お気づきだと思いますが、米国とカナダは隣国ですが、医療保険に対する考え方は全く違います。

また、上記で基本と書きましたが、それはカバーしないものも結構あるのです。例えば歯医者はこの医療という定義にこの保険の枠組みでは入りません。つまり、歯医者はすべて自費診療なのでかなり高いです。また、診療所や病院でかかる全ての費用は無料ですが、薬代は自費です。これらの公的な保険でカバーしない歯科や薬代、フィジオセラピー、Natural TherapyなどをカバーするのがExtended Health Plan（追加保険？）と呼ばれる保険です。

さて、私の家族は３つの保険を持っています。一つは前述のアルバータ州民が全員無料で加入するアルバータヘルスと呼ばれる保険、そして私の会社が契約するExtended Health Plan、そして妻のExtendedの保険です。このExtendedと呼ばれる保険は会社によりそのカバー内容が異なり、その費用負担も会社と個人で一定の割合で負担する場合もあれば会社が全負担という場合があります。私の場合は会社がすべて負担してくれています。また私の妻も妻の会社のExtendedの保険を持っているので、お互いに保険をかけあう形になっています。このやり方は会社勤めの方ではかなり一般的なやり方です。

私の娘が昨年から歯科矯正をしているのですがその費用は$7,000と高額ですが、私と妻のExtendedの保険を利用してすべて保険でカバー出来ました。また、私の家族は年に二回歯科検診をしてもらうのですが、これも全てこのExtendedでカバーできます。薬代やコンタクトもすべてカバーされます。従って、会社で働くことにはとても色んなベネフィットがあります。因みにマッサージ代もこの保険でカバーできます。

カナダ企業の大企業は日本のそれと比べると給料もいいし、保険もいいですが、まあいいことばかりでありません。先週会社の組織変更があり、とても難しいことがおこったばかりです。逆に言えば、常に強い組織づくりをしているが故に、パフォーマンスを出す人間にはそれに見合った報酬を出せるとも言えます。ある程度自分に自信がある方は是非挑戦してみてください。そういう日本の方が増えることを切に願っていますし、そういう方を応援したいという思いからこのブログを書いています。