カナダ外資系日記

海外就職、海外で働く、株式投資について書きます。

小室圭さんの大学のランキングとその意味

小室圭さんの大学について米国のサイトで見てみました。この方どうも怪しい雰囲気満載ですし、日本のメディアもバイアスがかかっているのかそもそも米国のことは余り知らない人が記事を書いているようなので、自分で見てみました。

 

米国のLaw Schoolというのは大きくはTier 1 とそれ以外という分け方になっているようで、Top 14までがTier 1、それ以外はTier 2になります。このランキング表によると、米国には200のLaw Schoolがランキングに乗っており、小室圭さんの大学であるFordham大学というのは24位のランクになっています。もしかしたらMBAのようにランキング付を行う組織によってそのクライテリアが異なりランキングが異なることもあるようですが、上位14校を見るといわゆるIvy Leagueと呼ばれる大学がズラッと並んでいるので、Fordham大学がいわゆる中堅校という味方で間違いないと思います。つまり、Tier 2という部類のLaw Schoolですね。

 

そして、州ごとには違うものの、ざっくり言えば75%のひとがBar Examには合格、そして二回目までには89%が合格というデータがあったので、Law Schoolを出れば米国の弁護士資格というのは基本的には誰でも受かる試験というもののようです。したがって、弁護士になれるかどうかというのが問題なのではなく、Tier 1かTier 2か、Tier 1ならどこの大学を出たのかというのが弁護士の学歴としてはとても大事なようです。実際、Tier 2からの就職はTier 1とは歴然と異なるとの記事を見ました。このように考えると、MBA取得に似ているように思います。MBA自体はそこそこ勉強ができる人なら取れる、ただ、どこの大学で取るかがとても大事ということです。

 

さて、これら全体感を見た上で小室圭さんの大学を考えれば、Tier 2でしかも外国人でビザの問題を抱えているということを考えると、普通の日本人であれば米国、しかもマンハッタンのLaw Firmでの就職はほぼ絶望的と考えるのが普通でしょう。米国の大学院出身者のビザの状況は詳しくはわかりませんが、恐らく1−2年のワークビザが出て、その後は職場で新しいワークビザに切り替えが必要でしょうから、わざわざビザサポートが必要で英語がネイティブでないTier 2出身の外国人を雇う会社は普通はありません。MBAも同様です。Ivy LeagueのMBAをとっても現地での就職は困難を極めます。因みに、日本人Valueというのは米国でもカナダでも全くありません。

 

つまり、皇室との関係があるから就職できたと考えるのが普通でしょう。私は元戦略コンサルなのでプロフェッショナルサービスというものがどのように動いているかは多少の理解はあるのですが、皇室との関係があればその関連組織・企業からの依頼が期待できるのでこれはLaw Firmも大いに期待するでしょう。逆に考えると、皇室とのコネクションがあるにも関わらず、Tier 1の大学にも入れない、トップレベルのLaw Firmではないということは、これはこれで小室圭さんの過去のキャリアがこのレベルには程遠かったとも逆に言えるのかもしれません。まあ、彼のUndergraduateのICUという大学も日本ではTier 1とは言えませんから、まあ驚きではありませんね。

 

ただし、彼の家族のこととかを考えずに彼自身だけを見れば、ICUを出て、Tier 2でありながらランキング24位の米国のLaw Schoolを卒業であれば、一般の日本人と比べたら、高学歴高キャリアと言いえるでしょう。勿論皇室コネクションは当然あったとしても、何パーセンの日本人が米国の大学院に行って卒業して現地で就職できますか? 日本人の一流企業と呼ばれている企業に努めている人でも殆どがUnder graduate (学位)ですから、USのTier 2でもGraduate ProgramしかもLaw School出身ということで、Tier 1 Tier 2に関わらず学歴では間違いなく高学歴でしょう。だって、彼が大したこと無いと批判している人の殆どはGraduate Program行ってないでしょ。

 

これはあくまで彼の学歴とキャリアの位置付けという観点で自分の考えを述べただけで、皇室にふさわしいかどうかの議論はまた全く別視点を私は持っています。なぜなら、皇室との結婚って、そりゃ低学歴では困るでしょうが、そんなに高学歴である必要はないと思うからです。また、お金持ちである必要も無いと思います。ただ彼の問題は彼自身の人柄やご家族のことだと思うからです。